タラバガニはカニの王様

肉厚で芳醇な味わいのタラバガニは、毎年冬になると食べたくなってきます。しかし、近年徐々に価格が高騰し続けてきています

 

水産資源の減少や、輸入規制がその原因です。それでも、タラバガニの一大産地である北海道では、毎年たくさんのタラバガニが取れます。しかし、地元の方以外にとっては、なかなか手の届かない一級品の代物となっているのではないでしょうか。

 

美味しいタラバガニを選ぶポイントとは?

そんなタラバガニ。折角食べるのであればできるだけ美味しく食べたいですよね。美味しく食べるのでしたら、まずはどんなタラバガニが美味しいか知ることが大切です。

 

美味しいタラバガニを選ぶポイントは3つです。

 

  • 甲羅に色ムラが多い。
  • トゲが多い。
  • 脚が大きい。

 

こういった特徴のあるタラバガニが美味しいタラバガニの条件です。選ぶ時は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

美味しいタラバガニは、どんな食べ方をしても美味しいです。パスタにしたり、グラタンの具材にしたり。けど、冬の時期のタラバガニでしたら、やっぱり素材そのもののおいしさを堪能するのがベストです。生のまま食べたり、しゃぶしゃぶにして食べるのが一番です。

 

タラバガニの保存方法

タラバガニは鮮度が命です。タラバガニは、食べるまで鮮度が落ちないように保存しましょう

 

活タラバガニでしたら、一杯そのまま保存するのは難しいので、まずは脚部分を切り取りましょう。その後、新聞紙やラップ、キッチンペーパーなのでくるんだあと、ビニールに入れて保存しましょう。1〜2時間ほどで、カニは自然解凍されますので、その後、調理しましょう。

 

ボイルタラバガニの場合では、冷凍されずゆでられた状態でしたら、冷蔵庫で保管することができます。ただし、2日以内に食べきるようにしましょう。もし食べきれない場合は、ぬれた新聞紙やキッチンペーパーでくるんで、冷凍保存すると鮮度が保てます。

 

ゆでられた後冷凍された冷凍ボイルタラバガニは、食べる前に新聞紙やキッチンペーパーでくるんでから甲羅を下向きにして直射日光を避けて自然解凍してから食べて下さい。

 

ポイントとしては、カニは冷凍する前に新聞紙やキッチンペーパーでくるむこと。解凍する際に、カニのうまみが水分と一緒に外へ逃げ出してしまうからです。

 

カニはヘルシーだけど栄養が豊富

そういえば、タラバカニはとてもヘルシーだと知っていますか?味や鮮度ばかりが目に入ってしまい、栄養素についてはあまり知られていません。タラバガニと牛肉で比較してみるとそれがよく分ります。タラバガニと牛肉の100gあたりのカロリーを比較してみます。

 

  • 牛肉 460kcal
  • タラバガニ 80kcal

 

ヘルシーですが、ビタミンやミネラル、そしてカルシウムやタウリンが豊富に含まれています。免疫力アップにもなりますし、タウリンはコレステロール値を抑制する効果が期待できます。タラバガニは美味しいだけではないんですね。

 

タラバガニと他のカニとの違いは?

そうえいば、カニは冬の味覚の代表格とされていますが、タラバガニの他にも毛ガニやズワイガニなどもあります。そんなタラバガニは、他のカニとどう違うのでしょうか。

 

まずタラバガニは、「カニ」と言われてはいますが、生物学上はヤドカリの一種でカニではないんです。味も見た目も立派なので、あまり、気にするところではありませんが。

 

産地のして有名なのは、やはり北海道のオホーツク海です。オホーツクでは鱈もたくさんとれます。なので、”鱈場の蟹” から”鱈場蟹”、”タラバガニ”と呼ばれるようになったようです。

 

また、タラバガニにはこれによく似たカニで、アブラガニ、という種類がいます。こちらもタラバガニと同じくヤドカリの一種で、姿形だけでなく味もタラバガニによく似ています。

 

味や身のしまりはタラバガニに比べて劣っていると言われ、たびたび偽物扱いされます。ただ、これは旬の時期の違いです。旬の時期のアブラガニは、季節外れのタラバガニより美味しいという人もいます。