毛ガニってどんなカニ?

毛ガニは他のカニとは違って甲羅がとても柔らかいため、タコなどの生物に狙われやすくなっています。しかし、そんな毛ガニにも武器があります。それがあの「毛」です。

 

海底を歩くことが多い毛ガニは、海底中の泥を毛に絡ませ、まるで泥のマントを羽織っているかのような擬態に近いことを行い、天敵から身を守るかのごとく、水中で生活をしています。

 

毛ガニの漁獲量ですが、ほぼ1年を通して食すことができます。スーパーなどでも年中売っていることからもわかるように、毛ガニは我々の生活に密着している、とても身近なカニです。特に北海道では毛ガニを食べる人が多いです。

 

私も北海道に住んでいるのですが、あのミソはとてもおいしいです。臭みがなく、まろやかで、まるでウニを食べているかのような錯覚を起こすことさえあります。身もとても柔らかくて甘みがあり、これがカニなのかと思うぐらいにおいしいんですよ。

 

毛ガニの食べ方

毛ガニの食べ方としては、まず脚を取って身を取り出してからお尻から甲羅を外します。その後にふんどし・エラの除去に入ります。これらを除去したあとは2つに割れば、毛ガニの下腿は終わります。

 

毛ガニの特徴として脚の付け根に身が詰まっているので、そこを中心に食べましょう。茹でても良いですし、カニの身にカニ味噌を混ぜて食べるのもおすすめ。チャーハンにするのも良いですよ。あとは鉄砲汁ですね。カニの殻を味噌汁に入れると良いダシが出ますよ。それに大根や人参などの野菜を入れましょう。

 

毛ガニの保存方法

生きたままの毛ガニ(活カニ)は冷凍しないでください。いったんボイルして冷凍すれば冷凍しても大丈夫ですが、その際も2日以内に食べなければいけません。余った場合は新聞紙を濡らしたものかキッチンペーパーでカニを包み、さらにビニール袋に入れて冷凍してください。鮮度が落ちるのが早いので、できればその日か翌日のうちに食べるようにしてください。

 

冷凍保存方法

冷凍で送られてきた毛ガニを食べるときは、まず最初に自然解凍をしなければなりません。毛ガニそのものを新聞紙で包んで、「甲羅を下向き」にしましょう。そして暗所に置けば、3〜4時間ほどで解凍できますので、その後はおいしく戴きましょう。

 

毛ガニの栄養素

毛ガニの特徴として、カニ味噌がたくさん入っている点が挙げられます。カニ味噌は低カロリーな上、タンパク質もたくさん入っています。さらにカルシウム、代謝機能が上昇するナイアシンも入っていて、抗酸化作用まであるので、なんと美容にも良いという長所があります。これは驚きですよね!

 

タウリン、キチン、キトサンといった血圧・ガン抑制に関連する物質までもが含まれいるので、カニはただおいしい食物ではないのです。おいしく食べて、健康も整えてくださいね。