少し珍しい食べ方で花咲ガニを味わい尽くせ

通販サイトの登場により日本全国で食べられるように

北海道の根室など限られた地域でしか漁獲されない花咲ガニは、少し前まで北海道以外の地方ではなかなか食べられない、希少価値の高いカニでした。しかし最近ではカニ通販サイトもいろいろと出てきているので、北海道から花咲ガニを直送できるサービスもあって、北海道以外の地域から花咲ガニを食べることも可能です。

 

花咲ガニのおいしい食べ方の基本は、3種類あります。まずはそのまま、味噌汁、焼きガニを押さえると良いでしょう。

 

花咲ガニは個性的な味わいが特徴なので、素材の味をできるだけ感じられる料理がおすすめです。その意味では、お刺身としてそのまま食べるのはおすすめといえます。

 

もし刺身で花咲ガニを食べるのであれば、自然解凍して冷水に15〜20分程度つけておきましょう。そうすると身が引き締まって食感も良くなります。他の刺身同様、わさび醤油で食べるのがおすすめの方法です。

 

焼きガニで食べるのもおすすめの花咲ガニの食べ方です。一般家庭で食すのであれば、普通にガスコンロで焼いて食べるのも良いでしょう。しかし少しこだわって料理を味わいたいのであれば、炭火焼にすればよりおいしく食せるはずです。

 

花咲ガニをみそ汁に入れて食べるのもおすすめです。他の地方の人にとって、少し贅沢でもったいない食べ方に感じられるかもしれません。しかし根室地方では、花咲ガニを入れた味噌汁というのは普通の家庭でも食されている一般的な味です。そのまま花咲ガニを入れて、みそ汁を作りましょう。他にだしなどを入れなくても、濃厚な花咲ガニのエキスも堪能できます。

 

内子外子も逃さず食すべし!

花咲ガニとして市場で出回っているのは、ほとんどがオスです。メスはめったに出てこないのですが、市場で取引されていることはされています。もしメスの花咲ガニをゲットできたのであれば、内子と外子を味わっておきましょう。内子は受精前・外子は受精卵の卵をさします。

 

この卵ですが、非常に濃厚な味わいで一種の珍味として人気があります。すぐに食べるのであれば、わさび醤油を少したらして食べてみましょう。お酒の肴としてもマッチするはずです。

 

量が結構あるので、ちびちびと少しずつ食べたいと思うのであれば、内子も外子もしょうゆ漬けにして食べるのがおすすめです。しょうゆ漬けの方法ですが、作り方は簡単です。まず内子と外子を洗ってふきんやキッチンペーパーなどを使って水気をきっておきましょう。その上でふたのついている容器に内子と外子、しょうゆやみりんを入れた状態で冷蔵庫にて1〜2日程度放置しましょう。

 

このしょうゆ漬けも、お酒の肴にピッタリです。その他にもアツアツのご飯の上に乗せて、食べるのもおすすめです。お酒というと甲羅酒にして飲むのも結構おすすめです。甲羅に日本酒をついで、よくかき混ぜてから飲みましょう。カニ味噌の味わいも混ざりますので、より独特な風味に変化します。

 

素手で料理しないこと

このように花咲ガニには、いろいろな食べ方があります。しかし自宅で調理をする場合には、一つ注意すべき点があります。それは素手の状態で花咲ガニを持たないようにすることです。

 

花咲ガニにはたくさんとげがついていて、タラバガニと比較してけっこう鋭いです。素手で触ると植物のとげを触った時のような感じでけがをする恐れがありますので、殻を持つときには軍手をすることが大事です。

 

またこのとげ付きの殻ですが、食べるときにも注意しましょう。そのままかぶりつくような感じで食べると、口を切ってしまうこともあるかもしれません。そこでお箸やカニフォークなどを使ってほじくりながら身を取り出して食べる方が安全でしょう。食べ方にちょっと注意すれば、花咲ガニは濃厚なカニのうまみを堪能できるはずです。